シニアピアカウンセラーとは
『シニアピアカウンセラー』とは、約30年前に米国カリフォルニア州で始まった「シニアピアカウンセリング」を学んだ専門家のことをいいます。
『シニアピアカウンセラー』は施設や一般家庭の高齢者を訪ね、話し相手になることが主な業務です。
高齢者をサポートするための介護や福祉の現場では、さまざまな専門職の方が活躍していますが、現実的にはそれぞれの担当分野の仕事で忙しく、ゆっくりと高齢者の話に耳を傾けることは難しいと言われています。
そこで、専門のトレーニングを受け、スキルを持った『シニアピアカウンセラー(高齢者の話を傾聴する専門員』が求められています。
傾聴とは、日常会話での話の聞き方とは違います。
『シニアピアカウンセラー』は、高齢者の方々の話にじっくりと耳を傾け、気持ちを聴くことで、高齢者を情緒的にサポートさせていただく専門家です。
シニアピアカウンセラーの3つの心構え
高齢者の話を聴くときに必ずおさえておくべき基本的な姿勢として「受容」「傾聴」「共感」という、3つの心構えがあります。①「受容」
相手が話していることを無条件で受け入れ、相手の人格の本質を認めることで、安心感を与えます。話し手との豊かなコミュニケーションをつくることができます。
②「傾聴」
自分の聞きたいことではなく、相手の考えや気持ちを読み取ろうと耳を傾けることです。話し手は興味を持ってもらえることで喜びを感じ、より詳しく話そうという意欲が湧いてきます。
③「共感」
相手が感じているように自分も感じることです。相手のことをより正しく理解することができます。相手の感情と話を聴いて、自分の中に起こる感情と混同しないようにすることが大切になります。
※『シニアピアカウンセラー』の資格は、
「一般財団法人 日本能力開発推進協会」の認定資格です。